
自社開発のSS(シスコムシステム)は、売上請求管理システム(請求書発行時の承認システム)として2005年4月より稼働しました。本システムは全社共通マスターを使用することで営業企画部門、システム開発部門の2つの部門で各担当者が見積書データ作成を行い、所属部門長の承認後、業務管理部門の最終チェックを受けて各部門の指定プリンターで印刷発行します。見積書データは番号管理が行われており、請求時にこの見積書データを読み込んで請求書データを容易に作成・管理・印刷発行ができます。作成された見積書/請求書データは、担当者、顧客、日付等の条件指定で自動集計が可能です。なお、見積書、請求書とも印刷と同時にPDFデータとして保存されています。そして、2014年4月よりSS2にアップグレードし、仕入発注管理、原価管理(担当者毎での粗利案分設定)が機能アップしました。これにより、当社の人事考課制度(賃金制度を含む)の粗利実績評価額自動算出に利用ができるようになりました。また、ネットワークセキュリティを構築することで外部の当社端末からSS2に接続することが可能となり、少人数体制での事業運営する上で必要となっていたテレワーク環境が実現しています。これらのソフトウェア開発およびノウハウが、当社お客様へのシステム開発提案内容に反映しております。
この様な取組から、社内DXの仕組みを自社ハードウェア保有のコンテナターミナル統合管理システムに組み入れ、お客様がクラウド上で入力するデジタルデータ及び同じく自社保有のIoT装置を通して自社ソフトウェアで処理することでお客様にアウトプットデータをご提供しております。
自社開発した支援ツールを社内で活用し自社のDXを推進するとともに、問題点、改善点等をデータ分析し製品化、市場の展開を目指します。
<これからのDX推進取組>
新社屋における来訪者入室制限(セキュリティ対策)のため、ICカードによる入退室管理を行います。3段階のセキュリティゾーンで構成される新社屋は、ICカード毎に設定するランクで入室可能エリアを区切ります。入室ドアの電子ロックは各ドアでオフライン設定とすることで、外部ネットワークから物理的にハッキングができません(セキュリティ確保)。
また、今後、新社屋にデジタル高解像度カメラをセキュリティドア監視用および建物外周監視用に設置します。このカメラのデジタル動画データは保存を可能にするとともに、当社スタッフがVPNを通して外部から確認することができます。カメラは予め画面上で指定したラインを人が越境した場合、自動で警報通知しますので、少人数体制で不在時におけるセキュリティ対策となります。
これら当社DX推進の取組により、社会問題となっている少子化対策、生産性向上に効果的となる検証を進め、お客様へのシステム提案に反映させて参ります。